夏野の暇つぶ執筆

深夜アニメ初心者の夏野が暇つぶしがてらに視聴日記を書く。

【感想】『となりの吸血鬼さん』を見ました

星3でした

     

 

詳しい感想は続きから↓

 

 

夏野です。

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目次

 

 

あらすじ

ある日、生きた人形がいるという人形の館の噂を聞いた天野灯は、その人形を家に連れ帰ろうと館を探しに行き、その途中に森で迷子になってしまう。そんな彼女を助けたのが、人形の館と噂されていた屋敷の主であり、吸血鬼のソフィー・トワイライトだった。まるで人形みたいにかわいいソフィーを一目で気に入った灯は毎日のように屋敷に通い始め、やがてそのまま住み始めてしまう。

二人の出会いをきっかけに、元々一人でひっそりと暮らしていたソフィーの回りにはやがて灯の友達の夏木ひなたや、100年ぶりに目を覚ましてソフィーを追いかけてきた同じ吸血鬼のエリーがやってきて、どんどんにぎやかになっていく。

ちょっと変わった人間の少女と、ネットや家電を使いこなすいまどき吸血鬼の同居コメディ。

 

『となりの吸血鬼さん』公式サイト

 

夏野的感想

PV見て分かる通りいわゆる『日常系』ですね。

 

夏野と『日常系』の距離感

まずは私夏野と『日常系』アニメの距離感ですが、正直あまり得意ではないです。

コメディ系のものならまだいいんですが、キャラ萌え系のものはあまりに記号的すぎてしまうと拒否反応というか多少のアレルギーがあります。「可愛いでしょ?」みたいなことされると一気に冷めてしまう感じですね。

 

【良い点】

・絵が綺麗(割と安定していたと思います。アクションシーンがないので安定しやすいのもあるのか)

・OP,EDがキャッチーで親しみやすい

・鬱展開のようなものがなく安心して見られる

 

 

以下詳しく書くと

 

吸血鬼ならではの要素を入れ込んでいたのは◎

また出ました。おなじみカルチャーギャップコメディ(またはカルチャーショックコメディ)

ですね。私達現代人と同じ日常生活を送る女子高生と、吸血鬼の女の子(?)との文化的な差異があることで生まれるコメディ要素が盛り込まれています。逆に言えばこういうコメディ要素を入れないとこの題材である意味がないですし当然といえば当然ですね。

 

 

【気になった点】

笑える要素はなかった

あくまで個人的にですが、12話まで見て笑えるシーンはありませんでした。

が、これは『日常系』アニメの中でも『ほんわか癒し系』のサブジャンルを抱えている本作の性質上仕方がないかなと思います。『日常』×『笑い』ではなく、『日常』×『癒やし』が主題なのかなあ、と。

なので、そもそも笑おうとして見る作品ではないので、この点はただ個人的に気になったというだけですね。

 

吸血鬼って結局どういう扱いなんだ

JKたちはすぐに吸血鬼を受け入れるんだけど、2ch的な掲示板では「吸血鬼とかなにいってんだこいつ」扱い。

だけど血液を通販で買える。これは吸血鬼が運営してる吸血鬼専門サイトなのかな?前提としてamazon的な立場のamasonだとしたら、マーケットプレイス的な感じで血液やさんが販売してるのかな~・・・

ちょっとリアリティラインが気になりました

 

他ちょこちょこと

灯ちゃんにカレーを作ったのはいいけど、灯が帰ってくる前にカレーを盛り付けるのはダメでしょとか、2話でUVカットの日焼け止めがあまり効果ないと話してたのに、後々エリーと出かけるときに日焼け止めの話になった際、灯ちゃんが「そうなの?」的な反応してたりとか、さんざん日差しで灰になりそうなソフィーを見てるのに海に勝手に連れてくるサイコ主人公はさすがにあかんやろとか、灯のひなたに対する態度で、流石にひなたが可愛そうになるときもあるとか・・・

 

【結局どうなの】

まず題材的にカルチャーギャップコメディをやりやすいのですが、『わりと現代に溶け込んでいる吸血鬼』という点で、

『現代人』と『吸血鬼』というギャップではなく、『現代人が“想像”する吸血鬼』と『実際の吸血鬼』という構造になっています。

ちょっとひねったカルチャーギャップコメディということですね。これは今作では出落ち的な要素になっています。血を吸うかと思いきや、「今どき首に牙を立てて吸うなんて野蛮」と吸血鬼本人の口で言われてますし。

むしろ現実の我々からみれば主人公の灯ちゃんのほうが異質に見えるほどです。

お人形さんに固執してお手入れする灯ちゃんは、絶対に実在はしないといい切るほどではないですが、レアな人物像であることに違いはないですし。ソフィーやエリーという吸血鬼は、現実的に考えたらありえないですが、普通の人間として描かれてる灯のほうが異常者に見えます。

 

結果的にこの作品はどういうふうに見ればいいのかと悩みますが

『リアリティラインはあまり考えずに、“そういうものだ”と納得しながらみるもの』

だと思います。これはこの作品に限らず『日常系』を見る上では必要なリテラシーなのかもしれません。私自身日常系はあまり得意ではありませんが、一応最後まで見たので感想を書いてみました。ゲームをしながら流しっぱにしたりしても平気な作品ではないでしょうか。(ちなみに私はちゃんとながら観せずに完走しましたよ!)

アニメをある程度見ている人に本作を勧めるときは「よくある日常系だよ」と言えば一発で伝わると思います。 

癒やしアニメとしてはこんなもんなのかなーという印象

次はシリアスな作品を見てみようかな。