夏野の暇つぶ執筆

深夜アニメ初心者の夏野が暇つぶしがてらに視聴日記を書く。

アニメ初心者が『DOUBLE DECKER! ダグ&キリル』を観たのである!

星3.5でした

     

 

詳しい感想は続きから↓

 

 

夏野。

 

あらすじ

ふたつの太陽が昇る都市国家・リスヴァレッタでは、危険な薬物「アンセム」が出回り、それを取り締まる専門捜査機関SEVEN-O(セブンオー)特殊犯捜査係が対応に当たっていた。ヒーローに憧れる若い警官キリル・ヴルーベリは、ひょんなことからSEVEN-Oに配属され、ベテラン捜査官ダグラス・ビリンガムと「ダブルデッカー」を組み、アンセムを巡る様々な事件に挑む。

 

PV


 

夏野的感想 

 

 

ノリにノれるかが鍵

口が悪いし仕事ができるわけでもない生意気な若手と、表情を変えずとぼけたことを言う何考えているかわからない敏腕デカのコンビ!

真面目よりなバディムービーモノかと思いきや、ナレーションによって否定されます。

序盤はキリルのモノローグで展開していくんですが

 

「これはヒーローが居ないこの街で、俺がヒーローになるまでの話」なんて語ったところに

「否!この物語は、この女の子みたいな顔した奴が言っているような類のものでは、断じてないっ!!!職務のためなら命を賭ける刑事たちの物語なのだ!残念!!」

 

と力強いナレーションが入ります。

この時点で一気にコメディ要素の強い作品だということがわかりますよね。ですが、その時点で「うわ、苦手かも」と思うならおそらくこの作品は好きになれないでしょう・・・。

バディ・ムービーのお約束要素も結構はいってるので、好きな方はかなり好きかもしれない。あだ名で呼び合う(っていうか上司が勝手に呼んでるだけだけど)のも上司の趣味っていうところで無理矢理感をなくしてるし、結局メンバー同士は一部を除き普通に本名で呼んだりしてるのもよかった。

 

なんか大丈夫だった!

2話で出てくる「なんか大丈夫だった!」の件。

経緯としては「このままではクビだ!」→「手柄をあげてクビを回避するぞ」→「奔走したが大した手柄は挙げられなかった・・・」→BOSS「なんか大丈夫だった!」(クビ回避)

これでついて行けなくなった人は結構いるんじゃないかな?私自身は割と好きでした。

と、いうのもこれはただのおふざけではなく、バディ・ムービーを観てるときに私達が感じる『問題が色々起きるけど最終的にはなんか知らんが丸く収まるよな』って感情を代弁しているようにも感じられたからです。制作側の「こういう場面に細かい設定等がなくても勢いだけで話は進む!」という表明すら感じられるシーンだと思います。

 

デリックのつづり間違えてません?

デリックの机にあるダンボール箱や、バーの看板から、デリックのつづりは『Derick』だとわかるんですが、7話の「デリックには教えるな」のカットで『DELIK』って書かれてるんですよね。このヴィジュアルがフランツ・フェルディナンドのパロディってのはわかるんですがなぜつづりを『DELIK』にしてしまったのがわからず困りました。元ネタあり?それとも単なるミス・・・?

 

いうほどぶっ飛んでない

ノリが結構コメディチックではあるんですが、全話観てみると実はそんなにぶっ飛んだコメディではないです。前情報なく観たので、1話のナレーションの時点ではかなり期待したのですが、その後はそんなにぶっ飛んだギャグはないんですよね。

そのへんのバランスが微妙にとれてなかった感じがします。もっと物語の前半でギャグにガンガン降ったほうがラストの長官との戦いも燃えて、その後のZとBのオチも「やっぱこういう方向でオチるのかよ!」と気持ちよく突っ込めたと思います。

 

Extraは結構良かった

Extraエピソードは結構良かったです。実はこれ見るまでは星3だったんですがExtra視聴後に0.5アップしました。特にExtra02がとても良かったですね。

女装したキリルが、監視対象の男性といい感じに会話したあと転んでしまうんですが、無事男性に受け止めてもらいます。その瞬間

ゆらりゆ~れるゴンド~ラ~♪』と流れ出します。

演出も歌詞もメロディーも完全に既存の何かを意識しているこのシーンはバカバカしくてよかったです。毎話こういうのが入ってたらもっとよかったのにな~って思ってしまいましたけどね。一応サブタイトルは色んな作品パロってはいましたが。

Extra03でも海外ドラマ24のパロディも入ってましたね。これに関しては「今更24かよ!」なんて思いながら観てました。(これは制作側の狙いかも)

 

ちょっと中途半端

お約束をお約束として楽しみ、パロディやギャグを受け止めつつ受け流し楽しめる脳に切り替えて観れるならばおすすめです。

が、もうちょっと思いっきりコメディに振り切ってたらより楽しめたかな~という印象。メディチックなバディ・ムービーと群像劇をあわせたような作品ですが、バディ・ムービーとしても群像劇としてもどちらも中途半端な感じでした。バディ・ムービーとして見るなら他のメンバーはあまり必要性もないですし、どちらとしても成立させるならば2クール必要だった感じがします。なので個人的には星3.5に落ち着きました。